【乳酸菌のアトピー改善効果まとめ】

大腸内に細菌を飼う動物:人間

 

人間の大腸には総重量1kgを超える細菌が住んでいます。

 

体重計に出る数字のうち、少なくとも1kgは腸内細菌ということです!

 

彼らが何をしているのか、アトピーとどう関係するのか、簡単に説明します。

 

3グループの細菌

腸内細菌は、人間の健康への影響という観点から3グループに分けられています。

 

善玉菌 人間の健康に貢献する。例えば免疫力を強めたり、アレルギーを防止したり。乳酸菌など。
悪玉菌 有害物質を作ったりして健康を害する。ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌など。
日和見菌 情勢次第で有利な方に味方する。バクテロイデスなど。

 

健全な比率は 善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7 くらいです。

 

人間も仕事能力や学業成績とかで分けると、何でも2:2:6くらいになるといいますから、自然の法則みたいでおもしろいですね。

 

とにかくこのグループが腸内で日々勢力争いをしています。

 

善玉菌が優勢だと人間は健康で元気になり、悪玉菌が優勢になるとさまざまな病気が起きてきます。

 

善玉菌は免疫と深い関係

では、具体的に善玉菌はどんな面で健康に貢献しているのでしょうか?

 

便秘が解消するのは有名ですが、それ以外にも多岐にわたって貢献しているのが判明してきています。

 

特に注目されているのが免疫との関係。

 

善玉菌が強いと免疫が強まり、インフルエンザなどにかかりにくくなるというエビデンス(証拠事実)がどんどん積み重ねられています。

 

ビフィズス菌発見のエピソード

歴史的には、善玉菌を研究するうちに免疫との関係がわかったという順序ではありません。

 

逆に、母乳で育った子の免疫が強い理由を研究する過程で善玉菌がみつかったのです。

 

母乳児が人工ミルク児より病気にかかりにくく、回復も早いのは昔から知られていました。

 

19世紀の末、パスツール研究所のティシエは母乳児の便には何かの細菌が大量にいるのを発見します。

 

その菌は分離されてビフィズス菌と名付けられました。

 

そして母乳の中のオリゴ糖がビフィズス菌のいいエサになって増殖させており、この菌が免疫を強化していることが明らかになりました。

 

これが母乳児が強い理由だったのです。

 

アレルギーにも関与

善玉菌はやみくもに免疫力を強めるばかりでなく、免疫システムの暴走を止める働きもしています。

 

免疫システムの暴走とはアレルギーのことです。

 

アレルギーはアトピーの一大要因なので、善玉菌はアトピーの改善とも関係がありそうなのが見てとれます。

 

「腸内バランスがよい」、つまり善玉菌優勢の状態だと免疫がバランスよく強化されるということなのです。

 

細菌=病原体=敵 と思われがちがですが、細菌と共生している新たな人間像が見えてきますね。